つくば宣言
万葉集にも謡われる名峰筑波山を望み,いにしえから豊かな自然を有するこの地 に,1963年9月10日,科学技術の振興と高等教育の充実等を目的に,筑波研究学園 都市の建設が,閣議了解されました。
1980年には,国等の研究教育機関43機関の移転が完了するとともに,基幹的都市 施設が概ね完成いたしました。
研究開発型工業団地等の整備も進められる中,1985年に47か国と65の国際機関や 企業の参加をいただき,「人間・居住・環境と科学技術」をテーマとする国際科学技 術博覧会が開催され,「TSUKUBA」の存在が,世界へと発信されました。
一方,筑波研究学園都市を構成する6町村は,1987年に4町村の合併により「つ くば市」が誕生,その後の合併により,2002年に筑波研究学園都市とつくば市が同 一の区域となりました。
また,1988年の常磐自動車道全線開通に加え,2005年には,待望のつくばエクス プレスの開業により首都圏へのアクセスが向上,つくば市は,茨城県の拠点都市と して,首都圏においても重要な都市へと発展しております。更に,今後,成田と直 結する首都圏中央連絡自動車道の整備を通じ,世界とのつながりが更に広がること が期待されます。
現在,筑波研究学園都市は,外国人を含む約20, 000人の研究者と約140の研究機関, 大学を有し,最先端の研究設備が数多く整備される,世界有数の研究開発及び人材 育成拠点となっております。
その集積効果を最大限に活用し,世界のイノベーションをリードするグローバル 拠点都市として,ロボットや新素材,環境,宇宙開発,医学等多様な分野において 連携強化に取り組んでおります。こうした活動は,2007年のつくば3Eフォーラム 発足後,つくばモビリティロボット実験特区,つくば国際戦略総合特区,環境モデ ル都市・つくばの認定等を受け,国においても,我が国の成長戦略,国家戦略に資 するつくばの可能性に,大きな期待が寄せられているところです。
筑波研究学園都市建設の閣議了解から50周年に当たり,我々は,研究学園都市建 設の理念,そしてこれまでの歴史や実績を改めて認識し,新たな50年の構築に向け, 「絶え間ないイノベーションこそが日本の成長を支える」という共通認識のもと, 一層連携を深め,英知を結集することにより世界の科学技術をリードし,日本の更 なる発展とともに,地球的課題の解決に貢献していくことをここに宣言いたします。
2013年11月12日